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>デンデラ野、悲しすぎます。
http://www.gos1dos1.jp/otogiyahp/tono_map/map_pat/denderano.htm
山口、飯豊、附馬牛の字荒川東禅寺、土淵村の字土淵にはダンノハナ
という地名がある。ここはかつて、囚人の処刑場であった。その向か
いに必ずあるのがデンデラ野。村境の小高い丘の上で四方を沢に囲ま
れた場所である。不思議な響きを持つこのデンデラ野は、昔老人の捨
て場だった。
昔は60歳を超えた老人は、すべてこの地へ追い遣るのが習わしだった。老人達は、
ここで自給自足の共同生活を送り、自然な死を待ったという。やがて死が訪れると、
遺体もこの地に埋葬した。
村を追われた老人達が、静かに最期の時を待ったというデンデラ野。目の前が真っ
暗になるような話だが、同時に遠野に生きる厳しさも物語っている。ここはまさに、
この世とあの世の世界だったのだ。
老人たちは、徒らに死んでしまふこともならぬ故に日中は里へ下り農作して口を糊し
たり。老人たちは、村の農作業が忙しい時には丘から下りてきて自分の家を手伝った
という。今でも土淵村の辺りでは、朝、野に出ることをハカダチと呼び、夕方、野か
ら帰ることをハカアガリという。また、村に死人が出るときはデンデラ野に前兆があ
るという。死ぬのが男なら夜中にデンデラ野で馬を引く音がする。女なら歌声や話し
声、臼を搗く音がするという。
デンデラ野の奥へ行くと、遠くに民家を望む事が出来る。間には、あの世とこの世を
隔てるかのような川が流れてある。昔、ここから思いをはせていたのだなぁと、しみ
じみ思う場所である。
昔、この辺りの豪農で山口孫左ェ門という人物がいた。この人物はとても狐を愛でて
デンデラ野の奥に稲荷を奉っていたという。その人物曰く「夕暮れになると、この
一帯によくポッポッと狐火があがった…。」と述べている。別での話だと、人魂を
よく目撃したとも云われている。
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